直火式焙煎機は、豆の入ったドラムを回転させ、バーナーの炎で直接加熱する焙煎機です。
ドラムとバーナーが外装で囲まれていて、排煙装置のついた焙煎機です。
金属製で出来た、メッシュ状のドラムの下に熱源があるタイプです。
時間をかけてじっくり煎りながら、生豆の芯まで焼いていきます。
コーヒーの持っている香り、コク、甘味などの特徴を引き出してくれます。
直火ならではの味わい、酸味、苦み、甘味があるので、その点で選ぶ人も多いと思います。
焙煎の仕方で味に大きな変化があるので、お店の個性として出しやすいです。
豆の水分を抜くのが難しく、水分量の多いニュークロップは渋み、えぐみが出てしまうこともあるようです。
強火にするとドラムに空いている小さなたくさんの穴から火が入ります。
なので、強火では豆が焦げやすく、中煎り以降は焦げた味になりやすいようです。
強い火力で、焙煎時間を短くするのは向いていないそうです。
炎が直接豆にあたるので、ローストが難しく、加熱温度の調節も細かく必要です。
豆の膨らみは、熱風式、半熱風式に比べ、弱いです。
安定した味を作るのには、熟練の技術、経験が必要となります。
また、熱風式と比べると3倍の時間がかかります。
一度に大量の豆を焙煎出来ないという点もあります。
排煙、集塵はファンで強制的におこなわれることがほとんどで、小型のものは自然排煙のものもあるようです。
火力は、ガスの圧力計、排煙はダンパーで調節し、豆の温度は温度計で測ります。
温度が正確でなかったり、時間もわずかに変わることがあるのですが、焙煎のコントロールも出来るようです。
構想自体が単純で故障も少ないことから、半熱風式と一緒に自家焙煎コーヒーとして売っているコーヒー店で使われているようです。
Coffeeコーヒーの話
2019.11.29 更新 コーヒーを知る楽しむ焙煎 4031 Views