コーヒーベルトとは、赤道を中心に北回帰線と南回帰線の間のコーヒー栽培地帯のことを言います。
また、コーヒーゾーンとも言われています。
このベルト内では、約70カ国でコーヒーが栽培されています。
コーヒーがよく育つにはいくつかの条件があります。
1つ目は、必要降雨量がアラビカ種の場合で年間1,400mm〜2,000mm、ロブスタ種の場合で2,000~2,500mm。必ず成長期に雨が多く、収穫期には乾燥している、雨季と乾季があることです。
2つ目に、日当りも大切です。日光を好む植物なのに強い日には負けてしまいます。
なので、産地にはコーヒーの横にコーヒーより背の高い木(シェードツリー)を植えて、日陰にすることもあります。
3つ目に、年平均20℃という過ごしやすい温度です。
コーヒーは、意外にも灼熱の地域では育ちません。
4つ目に、土が肥えていて、水はけがよく、少し酸性の土壌なら、なおさら良いようです。
この4つの条件が満たすエリアがベルトのように地図上にあることから、「コーヒーベルト」と呼ばれるようです。
日本でも、小笠原諸島や沖縄諸島でコーヒーの栽培がされています。
大規模ではなく、個人規模の農園になりますが、コーヒー栽培地の北限地となるようです。
コーヒーは、育てるのに難しい植物なんですね。