カップオブエクセレンス(Cup of excellence)とは1999年にブラジルで始まったコーヒーの国際品評会です。英語の頭文字を取って「COE」と呼ばれることもあります。
その背景には、「良いコーヒーを作った生産者にはしっかりお金がいくようにしよう」、「生産者が常に品質向上のモチベーションを保てるようにしよう」といった思いがあります。
まずは開催国内で審査があり、そこで勝ち残ったコーヒーが様々な国の審査員による国際審査を受け、点数がつけられてランキングが決まります。その後、最終ランキングに勝ち残ったコーヒーはインターネットオークションにかけられます。通常の相場よりかなり高い価格で取引され、そのほとんどが生産者に渡る仕組みになっています。
アメリカのNPO団体、ACE(Alliance for Coffee Excellence)によって開催されているプログラムで、以下のような流れで審査が行われます。
①プレ選抜
国内審査員により採点が行われ、平均点が85点以上のロットを150候補まで絞り込みます。
②国内審査
国内審査員による採点で、平均点が85点以上のロットをまずは90候補、更に60候補にまで絞り込みます。
③国際審査
国内審査を通過したロットを各国から集めた国際審査員が採点をして、平均点が85点以上のロットを45候補まで絞り込みます。
上位10ロットは更にもう一回採点が行われ、最終的な点数・順位が決定されます。
2014年時点での開催国は以下の10カ国です。
【南米】ブラジル、コロンビア
【中米】グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、メキシコ
【アフリカ】ルワンダ、ブルンジ
※ブラジルはEarly HarvestとLate Harvestの2回開催されています。
カップオブエクセレンス(COE)の採点結果とオークションの落札結果は、ACEのサイトで確認することができます。落札結果を見ると、日本のお店・会社がかなり多くのロットを落札しているのがわかります。ですので、日本国内ではスペシャルティコーヒーを扱うコーヒー専門店などに行けば、COEのコーヒーを味わうことはそこまで難しくはありません。但し上位TOP3クラスのコーヒーになるとさすがに扱っているお店も少なく、価格も非常に高額になることが多いです。