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Coffeeコーヒーの話

2019.06.07 更新 コーヒーニュース産地動向 2429 Views

「干ばつ被害のブラジルのコーヒー農家、エルニーニョ現象懸念」というニュースについて

2014年4月24日、ブルームバーグのニュースサイトに「干ばつ被害のブラジルのコーヒー農家、エルニーニョ現象懸念」というニュースが掲載されていました。2014年に入り、ブラジルの干ばつによる農作物不作のニュースが続いていますが、コーヒーもその影響を受けて生産量が減少し、コーヒー生豆の価格が高騰しています。そしてこのニュースでは、更に追い打ちをかけるようにちょうど収穫時期に当たる5月~7月で今度はエルニーニョ現象による降雨が見込まれていて収穫量の更なる減少が懸念されていると報じられています。

ブラジルは2008~2009年、2012~2013年でも干ばつに見舞われていますが、同じくブルームバーグの4月17日の記事によると、今回の干ばつは「過去60年間で最も厳しい」ということです。その4月17日の記事では「ブラジルの農地、温暖化で大移動の可能性も-干ばつが示唆か 」ということで、干ばつと温暖化の関連性も指摘されています。

ブラジルのコーヒー生産量を調べてみました。世界全体の35-40%。アラビカ種だけだと半分近くにもなるんですね。そのブラジルの生産量が大きく減少するということは、他の国とは比較できないほどコーヒー市場への影響は大きいということですね。
そうですね。コーヒー豆を仕入れる立場からすると、ブレンドにも良く使われているブラジルの価格が高騰するのはかなり厳しいですね。高騰が続くコーヒー豆の中でも、比較的価格が安かったのがブラジルですから、そのブラジルまでが高騰するとなると怖いですね。
収穫時期に雨が降ると、どうして収穫量が減るんですか??
おいしいコーヒーを作るには、赤い実を摘んでから、様々な方法で処理されるのですが、その工程の中に、必ず乾燥という行程があります。 湿ったままの状態が続くと、パーチメント表面にカビが生えたり、発酵が進みすぎて香りや味覚に変化が生じたりします。 また収穫時に雨が降っていると、作業ができませんよね。まあ、雨の中、収穫してもいいのですが、風邪ひきますよね(笑) でも、コーヒーの実はどんどん熟してしまうので、収穫期を逃してしまうこともあります。 特にブラジルは、乾燥式の精製方法を行っているので、影響が多きいのではないでしょうか。 もちろん、雨対策が進んでいる農園もあるかと思いますが、すべてではないですから全体としては収穫量がへってしまうんですね。
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