インドネシアは南米コロンビアと並ぶコーヒー生産大国。アラビカ種とロブスタ種の両方を栽培しており、ロブスタ種の生産は近年ベトナムに抜かれるまでは世界一の生産国でした。
アラビカ種では、マンデリンやトラジャなどの特定銘柄が有名です。独自の精製処理方法をとっていることもあり、その風味はとても個性的です。
【国の基本情報】
- 国名:インドネシア共和国(Republic of Indonesia)
- 面積:約189万平方キロメートル(日本の約5倍)
- 人口:約2.49億人(2013年,インドネシア政府統計)
- 首都:ジャカルタ
- 主要言語:インドネシア語
- 主要宗教:イスラム教 88.1%,キリスト教 9.3%など
- GDP:8,696億米ドル(2013年、インドネシア政府統計)
- 通貨:ルピア
(1)貿易額
輸出 28,172億円(2013年)
輸入 16,621億円(2013年)
(2)品目
日本への輸出:石油・天然ガス,機械機器,銅鉱,エビ,天然ゴム,合板等
日本からの輸入:一般機械,電気機器,輸送用機器等
(情報元:外務省HP)
【インドネシアコーヒーの特徴】
★インドネシアで最も有名なコーヒー銘柄が「マンデリン」。マンデリンとは「インドネシアのスマトラ島北スマトラ州及びアチェ州(アチェ州タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)で生産された、アラビカ種のコーヒーのことを言います。マンデリンはしっかりとしたコクと苦味、独特のスパイシーな風味が特徴で、日本での人気が高い銘柄です。
★マンデリン以外の銘柄は、ガヨマウンテン、トラジャ、カロシがあります。
★ガヨマウンテンとは、マンデリンと同じスマトラ島のアチェ州の中のタケンゴン地区で生産されたアラビカ種のコーヒーのことを言います。国の支援を受けて有機栽培で生産されています。
★トラジャとカロシはともにスラウェシ島のコーヒーです。トラジャとは、南スラウェシ州トラジャ県で生産されたアラビカ種コーヒーのこと。カロシとは、南スラウェシ州エンレカン県で生産されたアラビカ種コーヒーのことを言います。マンデリンと比べると柔らかい風味が特徴で、上質のものはフローラルな香りと爽やかな酸味があります。
★スマトラ島、スラウェシ島の他、バリ島やジャワ島でもコーヒーが生産されています。
★スマトラ島では、独自のスマトラ式でコーヒー豆が精製されています。