コーヒーを冷やし固めたコーヒーゼリーは、コーヒーの苦味が人気の大人のデザートです。1800年代初頭にはイギリスでレシピが紹介され、1800年代終わりにもアメリカで料理本にレシピが掲載されたりもしました。
そんな歴史あるコーヒーゼリーですが意外にも日本のほうが人気があり、日本の発祥のデザートだと思われている方も多いと思います。日本では1963年ミカドコーヒー軽井沢店で「食べるコーヒー」として考案されたのが始まりとされています。1970年代頃には一般的にスーパーで販売されるようになったと言われています。
コーヒーフレッシュをかけて食べることが多く、市販品にもこれが添付されていることが多いです。
コーヒーゼリーに使用するコーヒーは、深煎りのものが一般的なようです。アイスコーヒーと同様、冷えると苦味は弱まり酸味が強まるので、深煎りの方がコーヒーの苦味が感じられすっきりした味わいになるからです。
使用される凝固剤にはゼラチン、寒天、アガーなどが家庭では使用されています。
先日、当店のコロンビアを使用してゼラチンとアガーでコーヒーゼリーを作ってみたところ、ゼラチンを使用したコーヒーゼリーの方が、口どけも香りも良かった気がします!!
それぞれの凝固剤に特徴がありまず。ゼラチンは弾力性と粘性が強いので、やわらかく、プルンとした食感です。また、体温で溶けるので、アガー・寒天と比べて一番口どけがいいです。アガーの利点はゼラチンのように常温で溶けませんし、寒天よりも弾力があってプルンとしていることから人気があります。また、アガーはゼもっとも美しい光沢と透明感がある凝固剤として知られます。寒天は凝固剤のなかで一番よく固まり、歯切れのよいほろっとした食感が持ち味です。また寒天は食物繊維を含んでいるので、ダイエットにもよいといわれています。
それぞれの凝固剤に特徴があり、舌触りが違うのでぜひゼラチンだけでなく、良かったらアガーや寒天も使いご自宅で簡単にできるコーヒーゼリーを作ってみてください。
Coffeeコーヒーの話
2019.11.22 更新 コーヒーを知る楽しむ珈琲豆知識 4453 Views