カカオ豆に含まれる脂肪分をココアバターと言います。カカオバター、カカオ脂とも。
ココアバターは、カカオリカー(カカオ豆を磨砕しを液状にしたもの)をプレス機で圧搾して作られます。この時、圧力をかけしぼり出たものがココアバター、残ったものがココアパウダーになります。ココアバターは、カカオ豆に約40~55%含まれています。
そして独特なのが「融点」です。ココアバターの融点は「33.8℃」。常温では固まっていますが、25℃を超えてると急に溶け出し、体温より少し低い32~33℃には、ほぼ溶けてしまい液状となります。この独特の融点は植物性油脂の中でココアバターだけの性質です。なので、チョコレートが口の中で溶けるのも、口どけの滑らかなのも、香味が素早く広がるのも、ココアバターの性質によるもの。ココアバターはチョコレートの美味しさに大きく貢献しています。
また、常温保存がきき、ひと肌の温度で溶ける、そして天然の抗酸化物質を含んでいるため酸化しにくいので、チョコレート以外の製品などにも活用されています。
Chocolateチョコレートの話
2018.11.12 更新 チョコレートを知る楽しむ知る 6736 Views