2014年11月29日(土) 名古屋のTRUNK COFFEEにて、2013年フィンランドバリスタチャンピオンのカッレフレーセ(Kalle Freese)によるワークショップが開催されました。
前半は自分の経歴紹介と質疑応答、後半はカッレ自ら淹れるフィンランドコーヒーのテイスティング会という形でした。
【経歴紹介】
・元々食べ物に強い興味を持っており、14歳の時に職業体験ではシェフ体験をした。
・17歳の頃、一時期ニュージーランドに住んでいた。
・高校生のときにカフェで働いていたが、最初は給料をもらえずコーヒー豆現物支給だった。
・2012年にカップテイスターズ世界大会で10位入賞。大会では、同じ農園で標高が違うだけのものの比較など非常に微妙な違いまで見分ける必要がある。
・2013年のフィンランド国内でのバリスタチャンピオンシップで優勝。メルボルンで行われた世界大会では20位に入賞。
・2012年には会社で働くも、つまらない、自分には合わないと感じ、退職。2013年に自分の店をオープンした。お店は14席ほどの小さなお店。
・現在は、誰もがお店だけでなく家庭でももっと良いコーヒーが楽しめるように、ForBetterCoffeeプロジェクトを立ち上げた。基本はWEBでの情報発信。家庭での美味しいコーヒーの楽しみ方の他、世界の美味しいカフェ紹介も。日本では東京版を作成中で、今後他の都市も取り上げていく予定。
・ニュージーランドとフィンランドのコーヒーの違い;ニュージーランドは深煎り・エスプレッソ抽出・店飲みが多い。フィンランドでは浅煎り・ドリップ・家飲みが多い。
・フィンランドではドリップが主流で全体の9割を占める。エスプレッソ系は残り1割にすぎないが、ここ5年ほどで急速に浸透してきており、特にヘルシンキではエスプレッソ系コーヒーを飲めるお店が非常に多い。
・好みのコーヒーはケニア。ベリー系のフルーティな感じが好き。
・フィンランドにおける「バリスタチャンピオンシップ」の知名度は、シェフの大会などに比べるとまだまだ低い。
【フィンランドコーヒー テイスティング会】
まずはカリタWAVEドリッパーにて、ドリップ抽出の実演。
とてもユニークな淹れ方をしており、蒸らし時にスプーンでかき混ぜていました。コーヒー豆の挽き目は通常のドリップ用よりも細かめとのこと。注湯もかなり大胆に、一気にドリッパーに並々と湯を注いでいました。500ml抽出する際には、まず一気に300mlの湯を注ぎ、その抽出が終わったらまた200mlの湯を注ぐ、とのことでした。
飲んでみると、意外にもかなりクリーンですっきりした印象でした。浅煎りということもありますが、酸味が非常に強調されているように感じました。
次に、ドリップ時と同じくらいの挽き目で、エスプレッソマシンを使っての抽出を実演。非常に珍しい抽出方法ですが、彼のお店の看板メニューになっているようです。
ただ、マシンの違いもあるのか、あまり納得のいく味には仕上がらなかったようで、実際飲んでみると、味が薄いという印象でしたが、ドリップ以上にすっきりしていたのには驚きました。
抽出に正解は無い、ということを改めて実感したワークショップでした。
TRUNK COFFEE
Facebook:https://www.facebook.com/trunkcoffee
HP:http://www.trunkcoffee.com/
Coffeeコーヒーの話
2019.06.07 更新 コーヒーニュースイベントのニュース 817 Views