アメリカンコーヒーとは、浅煎りの豆で淹れたコーヒーのこと。
日本ではお湯で薄めたコーヒーがアメリカンであるという認識が広まっていますが、正式には浅煎りのコーヒーのことを言います。
大阪で、喫茶店に来る外国人がたくさんコーヒーを飲むので、お湯で倍に薄めて提供した、ということもあり、日本ではお湯割りコーヒー=アメリカン、という印象が強くなった、という話もあります。
アメリカでは西部開拓時代に浅煎りコーヒーが広まりましたが、そこにはいくつかの理由があったようです。
当時は高価だったコーヒー豆を広く流通させるために、焙煎による目減りが少なくて済む浅煎りにした、というもの。
また、広いアメリカで焙煎されたコーヒーを運搬するとどうしても時間がかかり劣化してしまう。その劣化が比較的目立ちにくい浅煎りにした、というもの。
そして、アメリカ西部のアルカリ性の水質に合うのが浅煎りのコーヒーだった、というもの。
ちなみに、イタリアの「アメリカーノ」はエスプレッソをお湯で割ったものです。アメリカンコーヒーとアメリカーノとは似て非なるものなんです。
Coffeeコーヒーの話
2020.01.06 更新 コーヒーを知る楽しむ珈琲豆知識 1284 Views