コーヒーミル(コーヒーグラインダー)とは、焙煎されたコーヒー豆を粉砕するための器具です。
家庭用を「コーヒーミル」、業務用を「グラインダー」と呼ぶこともあります。
・手動式コーヒーミル
電動式より熱や静電気を発生させにくい利点があります。
価格は、千円台〜数万円台のものがあります。
量が多い時や挽き目を細かく設定した場合は挽くのに時間がかかり、少々骨が折れます。
実用性が乏しいものがあるので注意が必要です。
家でコーヒーを入れる時を楽しむ器具として、良い演出をしてくれそうです。
・電動式コーヒーミル(電動グラインダー)
家庭用の小型から業務用の中型、工業用の大型までいろんな種類があります。
手動式より手早く挽けます。
しかし、小型のミルは熱を持ってしまうと、多い量を一気に挽くことが難しいことがあります。
機種によって、手動式より騒音が大きいです。
電動式コーヒーミルを内蔵したコーヒーメーカーも多いです。
また、粉砕方式によっても違いがあります。
<すり臼式ミル(コニカルカッター)>
固定歯と回転歯で臼のようにすりつぶします。
電動式では、高速で回転することで高温になり、味や香りに影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
機種によっては、粒子が揃わないことがあるようです。手動の場合は一定速度で回すと粒子が揃いやすいです。
<カッティングミル(フラットカッター)>
いくつもの刃がついた二枚の円盤を合わせて回転させ、刃と刃の間で砕きます。
円盤の間隔を調節することで、粒子の調整が出来ます。
一般的には業務用ですが、家庭用の小型電動式や手動式のものもあります。
熱発生が抑えられる構造だそうです。
微粉末が多かったり、摩擦によって刃が痛むので、メンテナンスが必要です。
小石などが入っていると、刃が欠けることもあります。
<大型工業用粉砕機(ロールグラインダー)>
1914年にシカゴのB.F.ガンプ社のジール・リーページが作り出しました。
二つのロールの間にコーヒー豆を通し粉砕する方法です。ロールの間隔を変えることで粒度の調節をします。
早く均一に粉砕できます。
基本的に効果なため主に業務用に使用されていますが、家庭用小型も出ています。
<ミキサーミル(ブレードグラインダー)>
フードプロセッサーを応用した機械で、プロペラ式ミルとも呼ばれます。
家庭用小型電動タイプのみです。
焙煎豆を入れるコンテナー内にプロペラを高速回転させることで挽くことができます。
粒子の度合いは、電源を入れている時間で決まり、長いほど細かく挽けます。
構造が簡単で安価で、小石が入っていたとしても壊れにくいです。
しかし、粒子が不揃いになりやすく、熱の発生も多く、微粉が多いのが難点です。
コーヒーミルが家庭にあれば、挽きたてを楽しむことができます。
より美味しく挽くために、摩擦熱の問題、粒子が揃うこと、コーヒー豆に負担をかけすぎないミルを選んでください。
Coffeeコーヒーの話
2020.01.27 更新 コーヒーを知る楽しむ器具楽しむコーヒーミル 2437 Views