ハリオ社のV60ドリッパーは円錐形1つ穴のドリッパーで、2005年に発売されました。
同じ円錐形のドリッパーのコーノ式が1973年発売なので、それと比べると
かなり最近出てきたドリッパーですが、価格が安く、海外のサードウェーブ系のお店に注目されたこともあり
今やカリタ3つ穴と並ぶメジャーな存在となっています。
「V60」という名前は、ドリッパーの角度が60度というところからきているようです。
円錐形ドリッパーの1つの大きな特徴として、ネルドリップの再現を目指しているという点があげられます。
中でもV60の特徴は上部まであるスパイラル状のリブ(でっぱり)で、これがあることにより
ペーパーとドリッパーの間に隙間が生まれて、空気が抜けていくため
蒸らし時はガスがしっかり上部に抜けていくので粉が十分膨らみ、
抽出時には湯が溜まりにくく、すっと下まで落ちて行ってくれます。
円錐形のメリットであるしっかりしたコクが出るとともに、
スパイラルリブのおかげですっきりした感じもあり、
適度なコクと酸味を出したい時に特におすすめのドリッパーです。
浅煎り傾向で酸味の質にうるさい海外サードウェーブ系のロースターやカフェに重宝されるのもうなづけます。
ちなみに、ケメックス用の金属フィルター「KONE」は
このV60ドリッパーの02番に割とぴったりはまります。
Coffeeコーヒーの話
2019.06.07 更新 コーヒーを知る楽しむ器具ドリッパー 1812 Views